安心して点検作業に集中できる ”ディスコンスイッチ” 徹底解説

”ディスコンスイッチ” 徹底解説
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ディスコンスイッチとは何か︖

国内規格である旧JIS 規格は、2001 年にJIS C 8201-3(低電圧開閉装置および制御装置)としてIEC 規格に準拠するよう改正され、一部を除き、同一の要求事項及び試験方法が要求されています。従いまして、ここでは電気機械設備で使用されるスイッチについての要求事項を国際規格IEC60947-3 から引用しながら説明します。

下表1にIEC60947-3 におけるスイッチの分類を簡易的にまとめています。

IEC 規格においては機能に応じてスイッチ、ディスコネクター、スイッチ・ディスコネクターの3 つに分類しています。日本語においては負荷開閉器、断路器、断路用開閉器と呼ばれますが、断路用開閉器を“ディスコンスイッチ”または“ディスコン”と呼ぶことが一般的になってきました。このディスコンスイッチ負荷開閉器断路器の機能を併せ持った言わばスイッチの何でも屋と言う位置付けになります。そのため、要求される試験項目は通電時状態での投⼊・遮断時の特性、および、開路時の特性が全て求められます。また、ハンドルの色などの条件を満たせば非常停止用途としても使用できます。

表1. IEC 60947-3 におけるスイッチの分類

IEC 60947-3 におけるスイッチの分類

※1 非常停止用途として用いる場合にはJIS B 9960-1 10.7.4 項を満たすことをご確認の上、ご使用ください。

保守作業時におけるディスコンスイッチの役割

保守作業する機器の直近にディスコンスイッチを配置することで、作業者自身が動力を切り、自ら用意した南京錠をかけることで、保守中に機器が動き出すことがなくなります。複数人で作業をしていても、自ら南京錠を外してディスコンスイッチをONさせるまでは起動することはないという安心感が得られ、「自らの安全は自らが守る」仕組みを確立します。

制御盤と保守点検現場のイメージ図

図4. 制御盤と保守点検現場のイメージ図

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今回お届けするハンドブックでは、「ディスコンスイッチとは何か?」から「ブレーカーと区別すべき納得の理由」、そして選び方まで動力安全スイッチのプロであるクラウスアンドナイマーが丁寧に解説しています。

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