近年、環境負荷対策やエコという観点に注目が集まる中で、 幅広く普及し つつあ るエコマテリアルケーブルについて、よくある疑問に回答してみたいと思います。
エコマテリアルケーブルは 、今では数多くの種類が JISや JCS(日本電線工業会規格)で制定されています。
ここでいう「エコ」とは、何をもってして「エコ」としているのでしょうか。
日本電線工業会の技術資料によると、「EM電線・ケーブル」は鉛やハロゲンを含まず、耐燃性を有し、リサイクルし易い材料で構成されている、となっています。
その他に、火災時に有害なハロゲン系ガスや腐食性ガスを発生せず、煙の発生も少ないため防災安全性の向上が図られていること、またポリエチレン系の材料に統一されているため、リサイクル対応が容易で廃棄物の低減が図られていることが挙げられています。
エコマテリアルケーブルはいつ頃から使われている?
建設省(国土交通省)の「環境配慮型官庁施設(グリーン庁舎)計画指針」に基づいて日本電線工業会が規格化したものであり、 1998 年から使用されています。
ハロゲンとは?
ハロゲン(halogen )とは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アスタチンの5元素の総称です。
フッ素、塩素、臭素は反応性が大きく、水素と反応すると毒性、腐食性の強いハロゲン化水素(フッ化水素、塩化水素、臭化水素など)となります。
ハロゲンを含む物質が燃えると、環境や人体に有害なハロゲン化水素ガスが発生することがあります。
エコマテリアルケーブルはハロゲンが含まれていない材料で構成されているため、 こういったハロゲン化水素ガス を 発生しません。
白化現象
エコマテリアルケーブルに使用される被覆材料は、配線工事の際に電線が擦られることで表面に白い跡が残ることがあります。
また、多湿な布設環境では表面が白っぽくなることがあります。
これらの現象は電線表面での現象であり、電気的特性など実用上問題となることはありません。
ビニル電線との違い
エコマテリアルケーブルは、従来のビニル電線とほぼ同等であり、代替しやすくなっています。
一般にはエコマテリアルケーブルの方が耐熱温度が高いため、許容電流がビニル電線に比べて大きくなっている場合があります。
なお、エコマテリアルケーブルに使用される絶縁体やシース材料は、ビニルに比べて伸びやすい特性があるため、被覆剥離時の加工性が ビニル電線と 異なります。
エコマテリアルケーブルの耐薬品性
エコマテリアルケーブルの耐薬品性は、ビニル電線と同等かそれ以上になります。
以上のように、エコマテリアルケーブルはビニル電線と比較しても性能や特性は同等かそれ以上と考えられます。
【使いやす くてオススメの エコマテリアルケーブル】長岡特殊電線
- EM-ECTF 定格電圧300V以下 定格温度75℃ PSE対応
- EM-MEES 定格電圧100V未満 定格温度75℃ シールド付き
- EM-ECTF-SB(EM-CHC300) 定格電圧300V以下 シールド付き PSE対応
- EM同軸( EM-S-5C-FB EM-S-7C-FB EM-5C-2E EM-7C-2E …etc)
長岡特殊電線株式会社
〒581-0039
大阪府 八尾市 太田新町9-11
TEL:072-949-7126
FAX:072-949-7588
金沢 保宏
営業部 次長
当社は、各種電線ケーブルの製造・販売を行っております。
エコマテリアルで構成されたマイクロホン用コードや同軸ケーブルを製造しており、ハロゲンを含まないので有害ガスの発生もなく環境にやさしい製品です 。
またいろいろな用途にお使い頂ける伸び縮みする延長コードも取り扱っております。
事業内容
■各種電線ケーブル製造・販売
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